成長期に多い膝の痛み

小学生高学年から増えてくる膝の痛み

今回は膝の下が痛いという訴え。

特に運動系の習い事をしている子に好発しています。

膝の下が痛い時は、オスグッド・シュラッター病膝蓋靱帯炎という状態になっている場合が多く、

正座が出来なかったり、運動時の痛みが強くなってから来院されます。

どちらも太もも前側の筋肉である大腿四頭筋の関与が大きいのですが、

柔軟性を得るため、ストレッチをしようと考えると膝を深く曲げる必要があります。

深く曲げると膝が痛いので、ストレッチを避けてしまい更に柔軟性が低下し、痛みが増す。という循環が起こります。

当院では、膝を曲げることすら痛い場合、股関節前面のストレッチを行うよう指導しています。

膝の痛みを訴えている子の大半が、股関節前面(鼠径部)の可動域制限や柔軟性低下を示しているためです。

方法としては写真のようなストレッチを行ってもらいます。
左側の股関節を伸ばしています。

膝が痛いかと思いますので、タオルを敷いて行う方が安全に行えるでしょう。
体がぐらつかないように行う事で、体幹部の安定性も得ることが出来ます。

難しい方は体を起こしたままでも十分効果が得られますが、
体が前方に倒れ込んでしまうと、効果が薄れてしまうので気を付けて下さい。

まずは片側だけ試してみて、もも上げをすると上げやすくなっているのがよくわかります。

※写真は「ヨガジャーナル様」の転載です。

当院での施術しては、骨盤・股関節の可動域や筋力の左右差解消のため手技を行い、
足関節~足指の柔軟性、安定性も高めていくよう処置をします。

 膝関節にはテーピングを施し、できる限り運動を継続しながら痛みの解消を目指していきます。

施術者と患者さんが同じ方向を向いて、怪我の解消を目指す必要があります。

分からないことがあれば、どんなことでもまず質問をして下さいね。

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